【2019年版】iPadはショップで購入すると本当におトクか
携帯ショップや家電量販店でiPadをすすめられたことはありませんか?
「iPadあげます。」とか「一緒に購入した方が得ですよ。」と言われたりしますが料金体系が複雑すぎるので本当にトクかどうか判断するのは大変です。
そこで本当のところどうなのか検証しました。
1. 検証方法
2. iPad本体価格
3. 携帯電話会社の月々の割引
4. 通信料
5. 差額の計算
6. ドコモでiPadを持つ場合
7. auでiPadを持つ場合
8. ソフトバンクでiPadを持つ場合
9. 注意点
10. ショップや量販店で購入した場合
11. 結論
12. オススメの購入方法
検証方法
各携帯電話会社でiPadを購入、契約した時に契約期間にかかる支払いの総額(iPad本体価格+最低の通信料)とiPadをApple Storeで購入した時の価格をくらべます。
各携帯電話会社で購入した方が安ければ間違いなくトクで、Apple Storeで購入した方が安ければ通信料としてかかっている金額の差についてくわしく検討します。
Apple Storeと携帯電話会社でiPad本体の価格が違う
なんで〜って思うんですが、
iPad本体の価格がApple Store(アップル ストア)の価格と各携帯電話会社が設定している価格で違います。
価格は2019年6月現在のもので税込表示です。
Apple Storeの価格は携帯会社のものと比べるためWi-Fi + Cellularのものです。
また、Apple StoreのiPadはSIMフリーで各携帯電話会社のiPadはSIMロックがかかっています。
Apple Storeより価格が安い場合は水色(△が差額)、高い場合はピンク(+が差額)で表示しています。
■iPad Pro 12.9インチ
Apple Store | docomo | a u | softbank | |
64GB | 139,104円 | 139,968円
+864円 |
142,920円
+3,816円 |
138,960円
△144円 |
256GB | 157,464円 | 157,464円
±0円 |
160,200円
+2,736円 |
156,960円
△504円 |
512GB | 181,224円 | 180,792円
△432円 |
182,520円
+1,296円 |
180,720円
△504円 |
1TB | 228,744円 | 229,392円
+648円 |
227,160円
△1,584円 |
228,240円
△504円 |
■iPad Pro 11インチ
Apple Store | docomo | a u | softbank | |
64GB | 115,344円 | 114,696円
△648円 |
120,600円
+5,256円 |
115,200円
△144円 |
256GB | 133,704円 | 134,136円
+432円 |
137,880円
+4,176円 |
133,200円
△504円 |
512GB | 157,464円 | 157,464円
±0円 |
160,200円
+2,736円 |
156,960円
△504円 |
1TB | 204,984円 | 204,120円
△864円 |
204,840円
△144円 |
204,480円
△504円 |
■iPad Air(第3世代)
Apple Store | docomo | a u | softbank | |
64GB | 75,384円 | 75,816円
+432円 |
88,200円
+12,816円 |
74,880円
△504円 |
256GB | 93,744円 | 93,312円
△432円 |
105,120円
+11,376円 |
93,600円
△144円 |
■iPad mini(第5世代)
Apple Store | docomo | a u | softbank | |
64GB | 65,664円 | 66,096円
+432円 |
79,560円
+13,896円 |
65,520円
△144円 |
256GB | 84,024円 | 83,592円
△432円 |
96,840円
+12,816円 |
83,520円
△504円 |
■iPad (第6世代)
Apple Store | docomo | a u | softbank | |
32GB | 57,024円 | 56,376円
△648円 |
60,480円
+3,456円 |
56,880円
△144円 |
128GB | 68,904円 | 69,984円
+1,080円 |
68,400円
△504円 |
68,760円
△144円 |
携帯電話会社のiPadの月々の割引サービス
各携帯電話会社のiPadにはここから月々の割引サービスがあります。*
ドコモ「月々サポート」(ドコモの月々サポートは2019年6月から新料金プランへの移行により廃止されました。)
au「毎月割り」(最大36ヶ月間の割引)
ソフトバンク「月月割」(最大36ヶ月間の割引)
*厳密に言うと月々の割引サービスは本体からの割引ではなく通信料からの割引です。通信料については契約月については日割り計算が適用され、ここからの割引サービスについても日割り計算が適用されるため、各社「最大〇〇ヶ月」という表現をしています。
上段に割引の総額を、下段にいわゆる実質負担額(各携帯電話会社が設定した本体価格 ー 割引額の総額)を示しています。
au、softbankの月々の割引サービスは36ヶ月間の割引の総額です。
■iPad Pro 12.9インチ
docomo(月々サポート) | a u(毎月割り) | softbank(月月割) | |
64GB | 割引総額
実質負担額 |
69,120円
73,800円 |
66,960円
72,000円 |
256GB | ー | 69,120円
91,120円 |
67,680円
89,280円 |
512GB | 69,120円
113,400円 |
69,120円
111,600円 |
|
1TB | 69,120円
158,040円 |
72,000円
156,240円 |
■iPad Pro 11インチ
docomo(月々サポート) | a u(毎月割り) | softbank(月月割) | |
64GB | ー | 69,120円
51,480円 |
65,520円
49,680円 |
256GB | 69,120円
68,760円 |
66,240円
66,960円 |
|
512GB | 69,120円
91,080円 |
67,680円
89,280円 |
|
1TB | 69,120円
135,720円 |
70,560円
133,920円 |
■iPad Air(第3世代)
docomo(月々サポート) | a u(毎月割り) | softbank(月月割) | |
64GB | ー | 74,040円
14,160円 |
61,920円
12,960円 |
256GB | 74,040円
31,080円 |
63,360円
30,240円 |
■iPad mini(第5世代)
docomo(月々サポート) | a u(毎月割り) | softbank(月月割) | |
64GB | ー | 74,040円
5,520円 |
60,480円
5,040円 |
256GB | 74,040円
22,800円 |
61,200円
22,320円 |
■iPad (第6世代)
docomo(月々サポート) | a u(毎月割り) | softbank(月月割) | |
32GB | ー | 60,480円
0円 |
56,880円
0円 |
128GB | 60,480円
7,920円 |
61,560円
7,200円 |
携帯電話会社でiPadを購入(契約)すると通信料がかかる
通信料はかかりますが各社とも最安値のプランは他にギガの契約がある前提で、データをシェアするものなのでiPad自体は0ギガです。
通信料というより基本使用料です。
キャリア | docomo | a u | softbank |
プラン(契約期間) | データプラス(2年契約) | タブレットプランds(3年契約) | スマ放題(2年契約) |
毎月の支払い額 | 1,080円/月 | 2,160円/月 (基本使用料 1,836円+インターネット接続サービス 324円) |
2,700円/月 (スマ放題1,836円+ウェブ使用料324+データシェアプラス 540円) |
契約満了までの支払い総額 | 1,080円×24ヶ月=25,920円 | 2,160円×24ヶ月=77,760円 | 2,700円×24ヶ月*1=64,800円 |
*1 後述しますがsoftbankは契約期間(2年間)と月月割適用期間(3年間)との間に差があるため実際の支払い総額とは異なります。
iPadを持つ時の各携帯電話会社への支払い総額と差額の計算
ここまで記載してきた内容で、携帯電話会社のSIMロックのかかったiPadを購入した場合にプラスで支払わなければならない金額が計算できます。
この結果を各携帯電話会社ごとに表にまとめました。
表の見方は下記の通りです。
■表の見方
ドコモでiPadを持つ場合
64GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
iPad Pro 12.9インチ |
165,888円
+26,784円 |
183,384円
+25,920円 |
206,712円
+25,488円 |
255,312円
+26,568円 |
iPad Pro 11インチ |
140,616円
+25,272円 |
160,056円
+26,352円 |
183,384円
+25,920円 |
230,040円
+25,056円 |
iPad Air (第3世代) |
101,736円
+26,352円 |
119,232円
+25,488円 |
||
iPad mini (第5世代) |
92,016円
+26,352円 |
109,512円
+25,488円 |
||
32GB | 128GB | |||
iPad (第6世代) |
82,296円
+25,272円 |
95,904円
+27,000円 |
ドコモは2年契約なので
上段に24ヶ月間の支払い総額
下段に差額(ドコモにプラスで支払う金額)を記載しています。
ドコモにプラスで支払う金額を24ヶ月で割ると月々1,044円〜1,125円です。
一番安い価格設定になっているのはiPad Pro11インチの1TBでApple Storeと比べて2年間の総額で+25,056円です。
一方、一番高い価格設定になっているのはiPad(第6世代)の128GBで本体価格がApple Storeで購入するより1,080円高いので通信料を加味すると2年間の総額で+27,000円となります。
auでiPadを持つ場合
64GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
iPad Pro 12.9インチ |
151,560円
+12,456円 |
168,840円
+11,376円 |
191,160円
+9,936円 |
235,800円
+7,056円 |
iPad Pro 11インチ |
129,240円
+13,896円 |
146,520円
+12,816円 |
168,840円
+11,376円 |
213,480円
+8,496円 |
iPad Air (第3世代) |
91,920円
16,536円 |
108,840円
+15,096円 |
||
iPad mini (第5世代) |
83,280円
+17,616円 |
100,560円
+16,536円 |
||
32GB | 128GB | |||
iPad (第6世代) |
77,760円
+20,736円 |
85,680円
+16,776円 |
auは3年契約なので
上段に36ヶ月間の支払い総額
下段に差額(auにプラスで支払う金額)を記載しています。
auにプラスで支払う金額を36ヶ月で割ると月々196円〜576円です。
全体的にドコモ、ソフトバンクと比べて安い価格設定です。
auユーザーでiPad Pro 12.9インチの1TB希望であれば差額が+7,056円で月々196円〜運用ができるので選択肢になると思います。
一方で、エントリーモデルであるiPad(第6世代)64GBでは+20,736円としっかりと上乗せしているという印象です。
ソフトバンクでiPadを持つ場合
64GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
iPad Pro 12.9インチ |
169,200円
+30,096円 |
186,480円
+29,016円 |
208,800円
+27,576円 |
253,440円
+24,696円 |
iPad Pro 11インチ |
146,880円
+31,536円 |
164,160円
+30,456円 |
186,480円
+29,016円 |
231,120円
+26,136円 |
iPad Air (第3世代) |
110,160円
+34,776円 |
127,440円
+33,696円 |
||
iPad mini (第5世代) |
102,240円
+36,576円 |
119,520円
+35,496円 |
||
32GB | 128GB | |||
iPad (第6世代) |
97,200円
+40,176円 |
104,400円
+35,496円 |
ソフトバンクは2年契約ですが、月月割の適用期間が3年間のため
上段に36ヶ月間の支払い総額
下段に差額(ソフトバンクにプラスで支払う金額)を記載しています。
ソフトバンクにプラスで支払う金額を36ヶ月で割ると月々686円〜1,116円です。
ソフトバンクの期ズレ問題
ソフトバンクは他社にはない注意点があります。
それは、定期契約の契約期間2年間と月々の割引である月月割の適用期間3年間との間にズレがあることです。(スマートフォンまたはケータイとセットで利用する場合。iPadを単体で利用する場合は月月割の適用年数は2年間です。)つまり、本体の分割払いと月月割が終わり解約しようとした場合、契約期間がまだ1年間残っている状態なのです。
月月割が終わった時点でこれ以上コストをかけたくない場合であっても、違約金10,260円を支払って解約するか、残り1年間毎月2,700円支払うか選ばなくてはなりません。
(2,700円×12ヶ月=32,400円なので解約した方が安くなります。)
注意点
これまでの金額はあくまでも契約期間ちょうどで解約した場合で、契約期間である2年ないし3年すぎても解約しない場合は基本使用料が毎月かかることになります。
さらに契約の更新月を過ぎて解約した場合には解約金としてさらなる負担が発生します。
キャリア | docomo | a u | softbank |
プラン(契約期間) | データプラス(2年契約) | タブレットプランds(3年契約) | スマ放題(2年契約) |
毎月の支払い | 1,080円/月 | 2,160円/月 (基本使用料 1,836円+インターネット接続サービス 324円) |
2,700円/月 (タブレット基本料1,836円+データシェアプラス 540円) |
解約金 | 10,260円 | 10,692円 | 10,260円 |
携帯ショップや家電量販店ではさらにコストがかかる
携帯ショップや家電量販店で購入する場合、新規であれば3,240円、機種変更であれば2,160円の契約事務手数料が発生します。
また、iPadのようなタブレットではあまり見られませんが、頭金の存在も見逃せません。
「iPadを一緒に購入するとiPhoneの頭金を引くのでお得です」と言われたことはありませんか?
さらに(不要な)オプション加入が必要であったりと、やはり携帯ショップや家電量販店での購入はあまりオススメできません。
ショップで購入するとおトクか
iPadは全てのモデルについてApple Storeで購入した方が安いです。
携帯電話会社で購入すると(0ギガとはいえ)通信料があるので仕方がないのかもしれません。
ただ、プラスでかかる金額についてはエントリーモデル(低価格モデル)ほど携帯電話会社により多く支払うことになる、という結果になりました。
また、携帯電話会社のiPadを購入した場合
・iPadにSIMロックがかかっている。
・エントリーモデルほど価格面で余分な負担がある。
・2年間または3年間の契約期間があり好きなタイミングで解約できない。
(特に契約期間と月月割がずれているソフトバンクはタイミングが難しい。)
・2〜3年先に解約しないと負担がさらに増えていく。
といったマイナス面が多くあります。
そこで、ギガが付いているわけでもないのにわざわざプラス何万円も出して携帯電話会社のSIMロックのかかったiPadを持つ必要はないのではと思います。
オススメはApple StoreでiPadを購入し、縛りのない格安SIMを使う
Apple Storeの公式サイトやアプリからでも購入できます。
24回の分割払いも金利手数料なしで利用できます。(2019年6月末まで)
最近のコメント